介護は夜勤で遺体搬送する事がある!?霊柩車以外で遺体を運ぶのは違法?

2018-04-16介護業界

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疑問の仕草をする女性介護士のイラスト
老人ホームは2~3カ月に1人くらいのペースで入居者が生を終えています。

通常のケースでは急変として病院搬送後、病院で亡くなります。死亡診断書は運ばれた病院で発行してもらいます。

他には、ターミナル契約(病院に行かず、入居している施設で亡くなる事を望む方が結ぶ契約)の高齢者は病院に運ばれる事なく入居している施設で亡くなります。
その場合、日中に医師が駆けつけて死亡診断書を発行し、葬儀社によってご遺体が搬送されます。

では、病院搬送が間に合わなかった場合や、見つけた時すでに亡くなっていた場合はどうなるのでしょうか。

どちらの場合でも、警察が事件性の有無を見に来る事になっています。
もちろんご遺体は施設でそのままにしておかなければなりません。

しかし、実際は夜勤者が自家用車や送迎車を運転し、ご遺体を病院まで運ぶ事があるそうです。
“あるそうです”と言ったのは、まだ私が経験した事がないからです。
職場の介護士も誰ひとりとして経験がない事ですが、私の勤める老人ホームでは“夜勤者によるご遺体搬送”が存在します。

ぱっと聞いただけでも「それは大丈夫なの?」と疑問がわきますよね。
私もはじめて言われた時にビックリしました。

詳しい手順はお話できませんが、例えば検問にかかったらどうするかという事を教えられます。
それもかなりいいかげんに。
職員にそこまでさせるには理由があるのでしょうか。
そして、おそらく何時間も取り調べを受ける事になるであろう職員はどうなるのでしょうか。

ネット上でもささやかれる、介護士による遺体搬送の疑問。

みなさんの職場ではどうですか?
次の夜勤に入るまでに疑問を解いていきましょう。

 

介護職員による遺体搬送

 

結論から言います。確実に違法とは言えませんが、合法でもありません。
しかし「ご遺体だと認識していたが、騒ぎになるのを避けるため提携の病院に運ぼうとした」と意図的であるなら法で裁かれるでしょう。

では「まだ生きていると思います。早く病院でみてもらわないと!」と亡くなっている事を認識していなかったらどうでしょう。

本当に亡くなっているのかなんて、時間がたたなければわかりません。
亡くなったという根拠が必要だから死亡診断書が必要であり、そのために医師にみてもらうのですから。

ふに落ちませんが、どう調べてもはっきりした答えが見つかりませんでした。
以下は少し安心できる豆知識としてお読みいただければ幸いです。

 

自家用車で遺体搬送

 

遺体を運ぶのは霊柩車(れいきゅうしゃ)が有名ですが、海外で亡くなった方は飛行機や船で運ばれる事もあります。
何か特別な決まりはあるのでしょうか。

実は自家用車で搬送する事自体に違法性はありません。
しかし規制があり、条件次第では違法になりかねない事は確かです。

 

葬儀社が搬送する決まりはない

 

霊柩車や葬儀社でなければご遺体を搬送できないという事はなく、葬儀社の刷り込みでしかありません。

しかし搬送時には体液漏れやトラブルなどが考えられるため、よほどの理由がなければ葬儀社に依頼するのが良いでしょう。

また、ご遺体は“人ではなく荷物”として扱われる事になるので、貨物自動車運送業務法に従います。

業務としてお金をもらう搬送の場合、緑色のナンバープレートの車でなければ違法になってしまいます。

 

死亡診断書があれば問題ない

 

自家用車や施設車で搬送する場合は死亡診断書があればトラブルになりません。
しかし夜勤者がご遺体を搬送するのは死亡診断書がない状態です。

老人ホーム職員だからといって、「いろいろな事情があるんだね」と見逃すわけもなく、遺棄罪を疑われるのは避けられないでしょう。

ちなみに、霊柩車は死亡診断書が不要です。

 



 

あとがき

 

介護職員が行うご遺体の搬送は具体的な事例が見つからないため、はっきりと違法とは言えませんが、違法にしろ違法でないにしろ、検問や事故によって第三者の目にとまればトラブルになる事は必至です。

まずは施設の上司などに確認し、もしもの時にどう自分を守ってくれるのかはっきりさせておく事が重要です。

介護施設では法律の隙間をくぐるグレーな事がめずらしくありません。
介護度認定に関すること、時間外労働や有給休暇など問題がいくつもあります。

でもそんな業界を選んだのは自分自身です。
自分の身を守る事も、介護職員としての心得ではないでしょうか。

2018-04-16介護業界

Posted by garu-mama