介護虐待から家族を守る方法!施設や職員を利用する方法を介護士が教えます。

2018-03-25老後と介護

ここ数年、介護施設での高齢者虐待が問題になっています。
ニュースを見て「こわいな」「ひどいな」「信じられない」と思った方は多いと思いますが、ついには被害に遭っている現場を録音したものがネット上に公開され、既に入居している家族・入居を考えている家族がいる方は特に心配されたと思います。

しかしメディアでは、施設の運営や介護士個人の人間性を問題として報道され、根本的な原因と対処の仕方について触れられる事はありませんでした。

今回はまだ人間としては小さい30代の介護士である私が、タイトルの通り“虐待を防ぐのは施設でも職員でもない!家族だ!”という意見をお話しますので、共感でも反感でも何かを考える事で今後に役立てていただけたら幸いです。

 

そもそも老人ホームではなぜ虐待がおこるのか

 

虐待が起きる原因は何なのか。どんな時にどんな方が被害に遭いやすいと思いますか?

虐待は夜勤帯の人目がない時間帯に起こりやすく、認知症や寝たきりの方が被害に遭いやすい。
加害者は介護経験の浅い職員が多いようです。

“新人は認めて欲しい気持ちからわざと異変を起こし、それを発見したように見せる“と聞いたことがあります。
そして、加害者は認知症や寝たきりの“訴えられない”方を選んでいます。

通常では考えられない事ですが、介護業界ではこれが現実なんです。

もちろん、他の理由もあります。
認知症の方の介護はとにかく大変なんです。言葉が伝わらない大きな赤ちゃんを大勢見ている状況を想像してください。

例えは悪いですが、わかっていただくには最適な例えだと思います。
介護でも子育てでも、我慢できす手が出たり強い口調になった事はありませんか?

例え仕事だとしても、一人で何人もの認知症入居者を相手にし、緊張とストレスで張りつめた精神状態では道徳心が薄まります。
その様な状況では虐待が起こりやすくなってしまいます。

「それではただ介護士の肩を持っているだけじゃないか」と思われると承知していますが、外部の人間が介護現場の現実を受け入れて行かないと、この先も変わらないと思います。

 

 

虐待を防ぐ1番の抑止力は家族です

 

家族以上に虐待を防げる存在はありません。

介護施設でも介護職員でもない、家族が一番の抑止力だという事を、私は強く主張します。

被害を受けた入居者が悪い、家族が悪いと言っているのではありません。
言いかえれば“一番力を持っているのは家族“だという事です。

介護施設は高齢者虐待防止法という法律のもと、虐待が起こらないよう指導・管理をする事になっていますが、そんなものはあてになりません。

交通ルールだってそうですよね。
教習所でも交通事故を起こす理由と防ぐ方法を教わり、警察が取り締まっているにも関わらず違反をする人が多いです。

私には同じ事に思えます。
どんなに取り締まろうと、見ていない所で人は何をするか分からないですよね。

 

具体的に何をすればいいのか

2つの事を行ってください。

1つ目は入居している家族とのかかわりを増やす事です。

家族の面会がない放置気味の入居者はめずらしくありません。
遠方に住んでいてなかなか面会に来られないとしても、最低でも月に1回は状況把握の電話を入れ、面会する際は職員に生活の様子を聞く事をおすすめします。

ケガなど気になるものがあれば遠慮せず確認しましょう。

 

2つ目はライトなクレーマーになる事です。

ライトなクレーマーとは、入居者の変化によく気付き、施設や職員に対し穏便に確認をする家族です。

この時必ず、職員に対する感謝を伝えるのがポイントです。

決して職員を疑ってかかったり高圧的な態度をとらないように注意してください。
仕事とはいえ人間なので、家族に対する感情が入居者へ不利に働く事は避けましょう。

他にも、手の掛かる事を規則化して依頼する(散歩など特別に時間を割かなければならないもの)事や、入居している家族の状態を理解していない言動(認知症だと認めないなど)にも注意が必要です。

家族の確認の言動は、それだけで施設や介護士にとっての抑止力です。
家族がとても大切にしていて、連絡が頻繁にあるから“と、施設に特別扱いされている入居者も居るのが実際のところです。

そして、その特別扱いを受ける事こそが虐待を防止する最大の抑止力だというのが私の考えです。

 

 

あとがき

 

本音で言えば、介護側からすると“不満を言わない入居者と施設任せな家族”が一番楽です。

でも介護士である私が家族を入居させるなら、必ずこの様にして家族を守ります
自分が面倒みてあげるのが一番良いのに、できないからこちらの都合で入居してもらうんですから、できることは最大限にしてリスクも受け入れます。

できる限り不幸だと思わず過ごして欲しいですから。

共感でも反感でもいいので、こんな考えもあると思ってください。
みんながそれぞれ考える事が大切だと思います。

2018-03-25老後と介護

Posted by garu-mama