健康寿命世界一の日本は寝たきり世界一?老後に備えて今からできる事。

2018-03-01カラダと病気①

最近よく聞くようになった【健康寿命】というワード。
だいたいの意味は想像がつくと思いますし、だいたいの方は正解だと思います。

では、なぜ【健康寿命】が問題になっているかご存じですか?
今回は【健康寿命】に隠された恐ろしい事実と、それに対して私たちはどうすべきなのかを考えたいと思います。

 

健康寿命(Health expectancy ヘルス イクスペクタンシ-)とは

 

  • 世界保健機関(WHO)が作った基準
  • 【健康寿命】=【日常的な介護・医療に依存しない健康な状態で、自立生活ができた期間】

 

 

平均寿命と健康寿命の違いは?

寿命が【生まれてから亡くなるまでの期間】なのに対し、健康寿命は生存期間の中の【健康な状態で自力生活できた期間】です。
健康な状態というのは実は定義が曖昧で、国民調査(3年に1度、各家庭に来るあのアンケートです)による自己申告や要介護度を考慮して決まります。
アンケートでは、

 

・あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか。  はい  いいえ

・それはどのようなことに影響がありますか。あてはまるすべての番号に〇をつけてください。

1日常生活動作(起床、衣服着脱、食事、入浴など)
2外出(時間や作業量などが制限される)
3仕事、家事、学業(時間や作業などが制限される)
4運動(スポーツを含む)
5その他

参考:国民生活基礎調査

 

という様な質問に「影響がある」と答えた方を不健康と判断します。

もし影響がないと答えていても要介護度が2以上であれば不健康となるようです。

 

 

平均寿命と健康寿命の差は将来に苦労する目安!?

 

平均寿命と健康寿命の差を表すグラフ。男性の平均寿命が80.21年に対し、健康寿命は71.19年で差は9約年。女性は平均寿命86.61年に対し健康寿命は74.21年で、差は12年もある参照:足腰の科学研究室

 

“重要“という文字の画像健康寿命というワードの要点はここです!

この表は日本人の平均寿命と健康寿命を比較したものです。平均寿命と比べ健康寿命は短くなりますが、この差が不健康な期間です。
この表の年では男性で9.02年間、女性で12.4年間が不健康な状態で生きるという事です。

つまり男性は平均9年間、女性は平均12年もの間、思い通りに生きられない期間があると言えますし、この期間を縮める事ができれば、病気や老化などを理由にしたい事をあきらめる事が減るという事にもなります。

もちろん、不健康の中には腰痛程度のものから寝たきり状態の不健康が含まれているのですから、思い通りにならないと言っても程度はまちまちですが、最悪の場合は大変な苦労とお金が掛かる事を想定しておいた方が良いかもしれません。

あなたにはそれに耐えられる精神力と経済力、それを支える家族の愛がありますか?

 

 

平均寿命と健康寿命の差は縮まらない!?

平均寿命と健康寿命の推移を表したグラフ。健康寿命も平均寿命も同じように上昇しているのが分かる。その為、差が広がる事も小さくなる事もない
参照:厚生労働白書

 

上の表は平均寿命と健康寿命の移り変わりです。
これを見ると、平均寿命・健康寿命どちらも同じくらいの差を維持したまま、年々上がっている事が分ります。

日本は戦争が無くなり、医学や安全技術の進歩で寿命が延びましたが、病気やけが、老化による生活能力低下は防げません。
少しずつ、寿命と変わらないペースで改善されていますが、それはいま現在の技術・政策ではほとんど差を縮められないという事です。

このままでは私たちの将来は明るいとは言えませんね。

 

 

健康寿命ランキング!世界一はどこ?

 

健康寿命の世界ランキング。1位は日本、2位 シンガポール、3位 韓国、4位 スイス、5位 イスラエル・イタリア、7位 アイスランド、8位 フランス、9位 スペイン、10位 カナダ、他にはイギリスが21位、ドイツが23位、アメリカが36位、中国が41位、北朝鮮が100位、ロシアが104位、幸福度ランキング1位のブータンは120位参照:WHO, World Health Statistics 2016

 

こうして見ると健康寿命は「先進国だから」「発展途上国だから」という事や医療技術はあまり影響していない様ですね!
あの幸福度世界ランキング1位のブータンは120位です。

 

ちなみに世界ランキング1位の日本ですが、平均寿命と健康寿命の差は世界一ではありませんでした。惜しくも2冠ならず!ではなく良い意味で2冠を逃しました。

健康寿命と平均寿命の差(主要国比較2015) 差が大きい順に、アメリカ 10.2年、カナダ・イタリア 9.9年、イギリス・フランス 9.8年、ドイツ 9.7年、日本 8.8年となっている

ご覧の様に、日本よりも不健康期間が長い国は少なくないようです。

 

 

都道府県別 健康寿命ランキング(※2015年)

 

2015年健康寿命の都道府県別ランキングでは、男女ともに1位が山梨となっている。

都道府県それぞれが健康寿命に対する取り組みをしています。
さまざまな要因で毎年ランキングが変動している様なので、あまり深く考えず、自分の住んでいる所を何となく探してください。

 

 

寝たきり世界一はどこ?

 

もう一つ忘れてはいけないコレがありました。

寝たきり状態の期間!

寝たきり期間は日本が9.2年。アメリカやフランス、ノルウェーなど他の国は7~9年以下

 

最後は残念な結果となりましたが、これには大きな理由があります。

日本を除く国・地域では延命治療をしない。もしくは力を入れていません。
海外では、食べられなくなったり認知症になったら緩やかに生を終えて行くものという考えがある様です。

私は介護士ですが、現場ではよく「この状態で生きているのは、本人じゃなく家族のためなのかな」と考えます。
職員間でもよく話題になるくらい、延命というのは複雑なものですが、何にせよこの延命という行為が寝たきり期間を延ばす大きな理由です。

 

 

結局、健康寿命を延ばすために一番大切なのは?

 

健康寿命を延ばすのに一番大切なこと。それは、
国や地方自治体に頼るよりも、いまから自分が病気やケガの予防、老後に向けての努力をする事です。

日本は医療・介護の費用削減のためにも労働力確保のためにも、健康寿命を延ばすことに力を入れています。
各都道府県でも健康維持のための独自サービスや産業の取り組みを支援していますが、あなた自身が努力しない事には結果は変わりません。

老後は、元気なうちにやった事が保険のように役立ちます。
将来からだが思うようにならなくなった時に、あなたは少しでも楽な思いをしていたいと思いませんか?

のんびり生きたいけれど・・・・幸せに努力は必要不可欠です!

 

 

あとがき

 

健康は、ただ漠然と意識するのではなくしっかり目的を持つ必要があります。

いまからできる事を可能な限りやっておく事は、自分が健康でいられる時間が増えるという事です。
将来の私たちがどんな環境で生きているのかは分かりませんが、できる事なら介護をされないで生きたいですよね。

介護を受けるという事は、人の手を借りて自分でできない事をできるようにする反面で、したい事を好きな時に好きなだけする自由を失うという事。

そんな未来の私たちの生活は、今の私たち次第です。

2018-03-01カラダと病気①

Posted by garu-mama