両利きになる方法と意外なメリットを訓練で両利きになった介護士が解説!

2018-04-09

 

一般的に多いのは右利きですが、皆さんはどちらが利き手ですか?

右利きは人間のほとんどを占めているため、普通に生活する上で右利きで困る事はないですよね?

一方で左利きは頭が良い・スポーツで有利など優れた印象がありますが、右利きに合わせて作られた人間の文化において、右利きの私たちが感じない苦労が多いようです。

両利きはどうでしょう。
両利きと言うと、左利きを矯正した事で両方使えるようになったというイメージをお持ちの方が多いようですが、実際は生まれ持ったものであるか、訓練によって左右の手足を器用に使えるようになる場合が多いようです。

右利きと左利きのメリットをどちらも使い分ける事が可能で、デメリットが見当たらない両利きですが、実はたった1つの行いを日常に取り入れるだけで、簡単に両利きになる事が可能です。

両利きになる事で脳やからだに良い事があります。
そして、もしもの時にかかる負担と時間を事前に減らすための保険にもなり得ます。

今回のテーマは“将来の不安に備えて両利きになる“です。

 

 

両利きになる事のメリット

 

まず、両利きになる事で例えば以下のようなメリットがあります。

  • 片方が使えなくなってももう片方で補える
  • 器用になって仕事の効率アップ
  • 脳への刺激になって認知症予防・頭の回転が速くなる
  • 筋肉や運動能力の左右差が少なくなり、からだの反応が速くなる
  • 左右で動作を振り分けられるので疲れにくい

両利きの最大のメリットは【片方が使えなくなっても、もう片方で補える】という事ですが、それ自体にあまりメリットを感じないという方もいますよね。

でも、そのメリットがとても重要になる事があるんです。
両利きが一番活躍する状況は、片方の手足が使えなくなるような半身麻痺の状態です。

 

事故や脳梗塞・脳出血など病気の後遺症で半身マヒ(半身不随・片マヒとも言います)などになり、永久的に利き手が使えなくなってしまった時の生活を想像してみてください。

ケガで一時的に使えなくなるならともかく、利き手が使えなくなると私たちのほとんどは生活の大半に大きな支障が出ます。

運良く利き手側が動けば良いですが、利き手ではない方が残ったとしたらどうしますか?

利き手じゃない方なんて普段あまり使いませんよね。
力も弱いし、そもそもうまく動かせないから、使っても荷物を持ったり取るといった単純な動作で、字なんて書けない方がほとんどではないでしょうか。

最悪字が書けなくてもそれほど問題ではありませんが、それ以外の日常的な動作ができないと、家族やヘルパーさんの助けを必要とする事になってしまいます。

ためしに以下の簡単な動作を試してみてください。
半身麻痺の高齢者を基準にしていますが、いずれも利き手ではない方だけを使ってできます。工夫してみてください。

 

  1. 利き手ではない方でご飯を食べてみてください。箸がダメならスプーンで試してみてください
  2. 次は同じようにドライヤーを使って髪を乾かしてみてください
  3. もうひとつ、歯磨きはどうでしょうか

ヒント

  • ごはん茶碗を持つ事はあきらめる
  • コンセントなどもすべて利き手ではない方を使い、ドライヤー本体はどこかに固定する(くし型のドライヤーを使っている方は普通に片手で使えます)
  • 歯磨き粉のキャップは片手であけ、歯磨き粉をつけるときは歯ブラシをくわえるなどして固定

 

利き手でなら目をつむっていてもできる、何て事ない日常の動作ですよね。
それでも反対の手にするだけで何とも難しくなりませんか?

でもこの3つでさえ満足にできない様なら、あなたは今後、生活がままならない可能性があるばかりか、認知症になりやすくなる可能性だってあります。

慣れない手で生活をするのは困難で、半身マヒになったショックに追い打ちをかける様に、厳しくて長いリハビリが待っています。
そして、これは証明する根拠がないので余談ですが、介護の仕事で出会う半身マヒの方は右側がマヒしている方が多く見られます。

「なるかも分からない半身マヒの心配なんて必要ない!そんな心配ばかりをしていたら生きていけないよ!」と考える方もいますよね。

もちろん、両利きだから苦労しないという事はなく、両利きだったら負担が減るというレベルの話しです。

でも備えは“保険“です。
あなたの人生の貴重な時間を無駄にしないために、いまから備えておくのも無駄ではないと思います。

お金が掛からなくて好きな時に負担にならずにできるなら、やっておいても損はないと思いませんか?

 

両利きになるための訓練

簡単な動作から徐々に慣れさせる(からだの訓練)

両利きになるための特別な方法はありません。極々単純な事を、からだが覚えるまで継続するだけです。

  1. 日常の簡単な動作を利き手の反対側でやってみる(からだの動きを意識して行う)
  2. できる事を徐々に増やして慣れさせる

このたった2つだけです。

この簡単な事を好きな時に好きなだけ行い、継続して行く事で必ず両利きになれます。
どれくらいかかるかと言われれば、頻度やセンスにもよりますが半年かからないで両利きになれます。

コツは筋肉や関節の動き・力加減や動かす方向を“意識する“事です。
筋肉さえつけばスポーツにも応用できます。

 

考える・工夫する(意識の訓練)

両手が使えればそれでいいなら、何とも無責任な意見です。

実際に片手で生活するためには工夫する努力や発想が必要です。
老人ホームでも職員がさまざまな工夫を用いて、半身麻痺の入居者が自立できる範囲を維持しています。

日頃から片手で生活する事をイメージしておくだけでも、いざという時に十分な備えになります。
麻痺の有無に限らず、老後は不自由がたくさんあります。
工夫は必ず必要になり、工夫の有無で私たちの生活は大きく変わるという事を、介護士である私は日々目の当たりにしています。

 

両利きになっても損にならない

 

私は学生時代にドラムをやっていた事もあり、その頃から左右の手足を日常的に意識して使っていましたので、疑似的に両利きです。

そのため大抵の仕事で効率の良い動作ができるようになり、介護においては食事介助の立ち位置で両手で使い分けたり、オムツ交換や着替え・洗い物など幅広く両利きをいかせています。

利き手と反対側を歩行中の高齢者が急につまづいて転んだ時も、とっさに手と足が出たため抱える事ができました。

車の運転も左足でブレーキ、右足でアクセルという様に使い分ける事が可能になり、老後の“踏み間違え”も予防できます。

 

はじめは成果をいかす場面が少なく、意味のない努力に感じるかもしれませんが、継続する事で必ず意味がある行動に変わります。

簡単な気持ちから始めても、継続すれば結果は同じです。

先の見えない人生に生命保険や医療保険をかけるのでしたら、同じ様に自分の能力アップや認知症予防のため、また将来の保険としても、今から両利きになる事を私はオススメします。

Posted by garu-mama