なぜ耳かきのしすぎが危険なのか。本当に必要?正しい方法を知りたい
耳かきに危険が潜んでいるのをご存じですか?
なぜ耳かきをすると危険なのか?
耳かきは本当に必要なのでしょうか?
今は綿棒や普通の耳かきだけではなく、スコープがついている耳かきやLEDライトがついている物など、さまざまな耳かきが販売されていますよね。
また、耳かき専門店まであり、ついつい耳かきにも力が入ってしまいますね!
でもこの耳かきには、危険が潜んでいたのです!
今日は耳かきの危険についてお話しします。
正しい方法を知りましょう。
耳かきのしすぎは危険!?
耳かきのしすぎにより耳垢が本来よりも奥にあるため、外耳道をふさぎ耳垢がたまってしまい、耳の痛み・耳鳴り・かゆみ・耳だれ・聴力低下・難聴などの症状や、外耳道が傷つく事で外耳道炎などの感染症にかかってしまう事があります。
また、意外ですが咳が出ることもあります。
これらの症状がある場合は、ひどくなる前に病院を受診しましょう。
そもそも耳かきは必要なの?
実は、健康な人であれば耳かきは必要ありません!
耳かきをしようと、耳に何かを突っ込むことにより、耳垢が奥へ奥へと押し込まれてしまい、耳の中をふさいでしまいます。
耳垢は、耳の入り口から鼓膜までつながる外耳道を保護してくれるので、全てが不要な老廃物ではないのです。
外耳道の上皮の動きと、あくびや食べ物を食べる際のあごの動きなどによって、耳の入り口に向かって徐々に移動していきます。
また、耳垢が湿っているタイプの方の耳垢であっても、耳の奥から入り口に移動している間に乾くので、自然に耳の穴から外に落ちます。
健康な方は耳かきが必要ないのです。
意外でした! 本来は耳かきが必要なかったのですね!
小さい頃から親によくしてもらっていたので、当たり前の行為だと認識していました。
かゆみがあったりすると、ついつい手が伸びてしまい、クセになっていますが危険ですね。
最初はなかなか慣れないですが、慣れていくしかありません。
情報は日々新しくなります。古い情報にとらわれていると、健康を害してしまいますので自分で自分の体を守っていきましょう!!
耳かきが必要な人とは
高齢者や補聴器を日常的につけている方や、耳栓をよく使用する方、外耳道が狭い方は必要です。
これらの方は、耳垢が自然に排泄(はいせつ)されにくいので外耳道の中にたまってしまいます。
また、日常的に綿棒や耳かきをしていた方も必要です。
そのような方の耳垢は、本来あるべき場所よりも奥に押し込まれていて、自浄作用が働かないためさまざまな症状が現れてしまう可能性があります。
正しい耳かきの方法
健康な方は耳かきは不要です。
たまに、シャンプーやトリートメントなどが耳の中についたままだったりする事もあるので、タオルや綿棒で優しく取る程度にとどめておきましょう。
耳垢が非常に多い方は、半年から1年ごとに専門医を受診し、耳掃除をしてもらうと良いです。
補聴器や耳栓を使用している方は、使用部を清潔にして感染予防を忘れないように注意しましょう!
自宅で安全な耳かきをするためにカメラを使う
どうしても自分で耳かきしたい方におすすめなのは、耳の中をカメラで見ながら耳かきできる“耳かきカメラ”です。
以前は値段が高く手が出しづらかったのですが、現在は安価で、スマートフォンやパソコンなどに接続可能な利便性に富んだものがあります。